ドメーヌ・ジャン・フェリ


ブルゴーニュ、オート・コート・ド・ボーヌのエシュヴロンヌ村にある家族経営のドメーヌです。1922年、ベリーの商いで成功したルイ・ジャコブが最初の畑を買ったのが始まり。いまは4代目のフレデリックとロランの兄弟が受け継いでいます。
最初の畑を買う
家族で受け継ぐ
所有27ha+賃借5ha(2025年)
有機認証へ
畑は南北約70km
コート・ド・ニュイのジュヴレ・シャンベルタンから、コート・ド・ボーヌ、そしてコート・シャロネーズのジヴリまで。区画ごと、テロワールごとに手入れを変えています。
香水の町につながるベリー
創業者ルイ・ジャコブは、カシスやラズベリーを育てて売る商人。そのベリーは香水の町グラースにも届き、シャネルN°5に使われました。
2つの名前
フランスでの名前は Domaine Jean Féry。日本では村名以上を「フレデリック・フェリ」、それ以外を「ジャン・ド・ラ・カボット」としてご紹介しています。



4世代の家族
ジャコブ家(緑)の娘マルセルが、フェリ家(赤)のジャンと結婚して、2つの家がつながりました。太い枠はワインを受け継いだ人です。
19882つのドメーヌに
ジャン=ルイ・フェリジャンとマルセルの息子 弁護士1988年 ドメーヌを継ぎ 名だたる村に畑を広げる
フレデリック・フェリジャン=ルイの息子 兄日本でのブランド名
ロラン・フェリジャン=ルイの息子 弟2022年から社長2022年 創業100年 ふたたびひとつに
ルイ と ジャン=ルイ
初代のルイ(ジャコブ家)と、3代目のジャン=ルイ(フェリ家)は別の人です。
ドメーヌ名のジャン
「ジャン・フェリ」は祖父ジャンの名前。1969年に自分たちの名前をラベルに入れました。
フレデリック・フェリ
兄の名前で、日本でのブランド名です。
分かれて ふたたびひとつに
ひとつだったルイ・ジャコブの畑は、2つの家の2つのドメーヌに分かれ、創業100年の2022年に、またひとつになりました。
ルイ・ジャコブが最初の畑を買う
本拠地エシュヴロンヌ、ボーヌへの道沿いのペルナンとサヴィニ、ニュイへの道沿いのクロ・ド・マニー
マルセルと夫ジャン、リュシアンが畑を担う
戦後、家族で植樹して畑を広げる。マルセルは戦後ボーヌで醸造を学んだ最初の女性
2つの名前のラベル
Domaine Jean Féry と Domaine Lucien Jacob。一緒に働きながら、ラベルにそれぞれの名前を入れる
2つの独立したドメーヌへ
すべての区画を半分ずつに。家族の仲はずっと良く、それぞれの考えで畑とワインを造るための決断
Domaine Jean Féry
- 1988ジャン=ルイが継ぐ
- 1991ジュヴレ・シャンベルタン
- 1993ピュリニー・モンラッシェ ヴォーヌ・ロマネ
- 1994モレ・サン・ドニ
- 2011すべての畑を有機認証へ
Domaine Lucien Jacob
- 1988ジャン=ミシェルとシャンタルが担う
- のちにシャンボール・ミュジニー、ジュヴレ・シャンベルタン、ボーヌ1級の畑を得る
創業100年 ふたたびひとつに
引退を考えていたドメーヌ・リュシアン・ジャコブを、会社を売却したロランが購入。1988年に分かれた歴史ある区画と、シャンボール、ジュヴレ、ボーヌ1級の畑が Domaine Jean Féry に加わりました
ワインに人生を注ぐ 父と子
フェリの畑を大きく育てたのは、ワインの外で大きな成功をつかんだ父と子。2人とも、その成功をワインへの情熱に注いできました。

父 3代目 1988年〜 弁護士
ジャン=ルイ・フェリJean-Louis Féry
- 1
リヨンで弁護士事務所を経営
M&Aを専門とし、20人を抱える大きな事務所。いまも現役で率いています
- 2
事務所の収益を ワインへ
畑の購入と、醸造設備への投資に
- 3
名だたる村に 畑を持つ
1991年 ジュヴレ・シャンベルタン/1993年 ピュリニー・モンラッシェ、ヴォーヌ・ロマネ/1994年 モレ・サン・ドニ
- 4
品質への投資を続ける
2011年 すべての畑を有機認証へ
エシュヴロンヌ生まれ。M&Aを専門とする弁護士として成功し、いまもリヨンで20人を抱える大きな事務所を率いています。本業で得た収益を、自らの情熱であり家族の仕事でもあるワインに注いできたからこそ、畑を買い、設備に投資し、品質を追い続けることができました。かつてのオート・コート・ド・ボーヌは貧しい土地でしたが、彼は名だたる村に畑を持つ夢を描き、ひとつずつ形にしてきました。
人生とお金のすべてを、家族のドメーヌを育てることに注いできたロランさんが語る 父ジャン=ルイ

弟 4代目 2022年〜 社長 エンジニア
ロラン・フェリLaurent Féry
- 1
エンジニアの学校を出て 会社を興す
- 2
木箱のパッケージ会社を買収
顧客は LVMH、シャネル、カルティエ、シャンパーニュのメゾンなど一流ブランド
- 3
会社は大成功 2019年に売却
- 4
ドメーヌ・リュシアン・ジャコブを購入
引退を考えていた親戚のドメーヌ。分かれた一族の畑が、ふたたびひとつに
- 5
2022年夏 タイから帰国
ワイン造りに人生を捧げる
子どもの頃から畑とカーヴで働き、ワインへの最初の情熱はそこで生まれました。エンジニアの学校を卒業すると自ら会社を興し、木製の箱を専門とするパッケージ会社を買収。世界の一流ブランドを顧客に、会社を大きく育てました。2019年にその会社を売却すると、引退を考えていた親戚のドメーヌ・リュシアン・ジャコブを購入。そして2022年の夏、妻セヴリーヌとタイから帰国し、父と同じように、自らもワイン造りに人生を捧げる道を選びました。
会社を売ったあと、自分のルーツと家族の歴史に戻り、ワインへの情熱に身を捧げることにしたロラン・フェリ
栽培と醸造
よく手入れした畑から、最良の葡萄を。それが最良のワインの土台だと、ロランさんは言います。
- 区画ごとの栽培テロワールごとに手入れを変える
- 有機認証2011年に すべての畑で決めた
- ビオディナミも草のマルチと植物の煎じ液で 土の生物多様性を高める
- 手摘み100%カーヴに届いた葡萄は すべて選果
- 自然酵母発酵はすべて、畑とカーヴの酵母で

白ワイン
赤ワイン 合計3〜4週間の やさしい抽出




樽は6社の樽メーカーから。主な森はトロンセ・ヴォージュ・ヌヴェール、焼きはライト〜ミディアム。キュヴェごとに異なる樽を、料理のスパイスのように組み合わせます。
造り手たち

醸造 エノロジスト
フランソワFrançois
醸造チームの中心。以前はドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレで経験を積み、2022年にフェリに加わりました。赤の全房発酵の割合は、テロワール、熟度、葡萄の状態を見て、キュヴェごとに決めています。

社長 4代目
ロラン・フェリ
エンジニア出身。2022年に家業へ戻り、ドメーヌを率いる。

4代目
フレデリック・フェリ
ロランの兄。日本ではこの名前でワインをご紹介しています。
醸造
クララ
フランスのワイン醸造技師の課程を首席で修了。ボルドー、チリ、ニュージーランドで経験を積み、2022年からブルゴーニュへ。
栽培
ヴァンサン
ブドウ栽培の技師。シャブリで経験を積んでから加わりました。


